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2010年12月

マラッカ海峡に夕陽が落ちて

マラッカは不思議な町です。

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クアラルンプールから高速バスで約2時間。郊外のバスターミナルから路線バスで町の
中心部へ入って行くと、赤い建物群が迎えてくれます。オランダ統治時代の名残りで、
そのせいか、夜ライトアップされると、少し妖しげな雰囲気を醸し出します。
アムステルダムの飾り窓を連想させる雰囲気ですが、夜は案外早く、
ちなみにそういった類のお店は皆無です。

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町は旧市街と新市街に完全に分かれており、観光はチャイナタウンのある旧市街。
一方、新市街には大きなショッピングセンターやマクドナルド、カルフールなどがあり、
安宿はどちかというとそちらに集まっています。

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しかし新市街の建物もよく見ると、ヨーロッパ的な雰囲気があり、
少し先にはポルトガル系の人たちの居住エリアがあったりもしました。

チャイナタウンに戻れば、先にも書いたババニョニャ(中国人の男性=ババと、
マレー人の女性=ニョニャの子孫)の文化が建物に残り、中国寺院もあります。
と思いきや、その並びにモスクが。マレーシアはイスラム教の国です。
そんなわけで、一体自分はどこに居るのか分からないような感覚になる、
マラッカは不思議な町で、決して大きな町ではないのですが、飽きない場所です。
ちなみに、第2次世界大戦中、ほんの一時期だけ日本が統治したこともありました。

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様々な文化が交わる所では場が発する磁力が大きくなり、多くの旅人を寄せ付けます。
また自由な雰囲気がアーティストを引きつけ、家の壁にはペイントが施されていたり。

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そんなマラッカを僕が訪れた目的は、ただ一つ。海を挟んだ向こうはインドネシア、
そのマラッカ海峡に落ちる夕陽の美しさを、一目見ようというもの。
バックパッカーのバイブルともいえる沢木耕太郎の「深夜特急」に描かれ、
夕陽見たさにセントポールの丘を駆け上がる筆者の様子が印象的でした。

さて日没が何時かも調べずに、とりあえず夕方5時頃、余裕をもって丘へ。
かの宣教師フランシスコ・ザビエルの像が立っており、ここの教会を定期的に訪れ、
中国での布教活動中に亡くなった後、9ヶ月間、遺体が安置されたそう。
教会自体はもう壁しか残っていないものの、大航海時代のレリーフがあったり、
むしろそんな状態が、自然と歴史に思い馳せます。

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しばらくそんな中に佇むも日はまだまだ高く、一旦、丘を降りてみることに。
物売りによると、日没は7時ごろとのことでした。
小腹が減って、ショッピングセンターのフードコートで少し早めの夕食。.
ところが、注文した海鮮ミーゴレンが出てくるのに結構時間がかかってしまいました。
しかも少しスパイシーで、ドリンクも頼んでいるとさらに時間が経っており…
ふと外に目をやると、少し暗くなってきたような…

で、結局ドリンクの容器片手に、丘を駆け上がったのでした。「深夜特急」さながらに…

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間に合いました。雲がかかっているものの、美しい。
夢中でカメラを撮り、携帯のカメラでも撮り、それよりも目に焼き付けようと思い直し、
そんなことをしている間に、陽は完全に落ちて、何か儚さを感じたことでした。
佐渡からマラッカへ、夕陽をもとめての旅。僕は何故そこまで夕陽にこだわったのか。
夕陽に何を見ようとしていたのか。それは自分でも分かったような、分からないような。
ただ、目的が達せられたのは何よりでした。
(ちなみに、マラッカ滞在3日間で、夕暮れ時に晴れていたのはこの1日だけでした。)

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安宿考

マレーシア行きは、久々の東南アジア旅行でした。
何故、東南アジアを目指すかと言えば、それはもちろん物価が安いから。
しかし、その価値観が少しづつ変わってきています。
何でも安ければ良いってもんじゃない、安いのには何か理由があって、
それを汲んで良しとするかどうか。もちろん安くて良いものもたくさんあります。
そして、その「良い」の基準は人によってまちまち。こだわるポイントが違うわけで、
いくら物価の安い国の貧乏旅行でも、国内旅行よりはお金がかかっており、
もっと言うなら旅行に行かないよりはお金を使っているわけで。

そんなこだわりが、どこに出るか。実に旅なんてこだわりのかたまりなわけで、
僕の場合、その一つが「宿」なんだと、最近切に思っています。
まぁだから、宿泊業を仕事にしているんでしょう。

そこで今回のマレーシアでの宿です。
まず1泊目クアラルンプールのホテルは、実はユースホステル協会で予約したもの。
マレーシアにもユースはあり、ただここに関しては、おそらくホテルと現地の協会が
契約をしたものでしょう。日本にもいくつか、ビジネスホテルのユースがあり、
それと同じ形かと。なので、要は普通のホテルで、個室にバストイレ付き。
料金は100RM(リンギット)。1RM=30円弱なので、3,000円位。朝食ビュッフェもついて
3,000円は安い…でもマレーシアの物価から考えたら、決して安くはないです。

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ホテルから徒歩数分のチャイナタウンには、もっと安い宿はいくらでもあって、
それこそユース形式のドミトリー、バックパッカーもあるのは分かっていたのですが、
先のブログのように、到着が遅くなるのが分かっており、土地勘はあっても日本とは
違う東南アジア。何が起こるかわからず、旅の1日目くらいはゆっくりしたいなと。
お世辞にも豪華とはいえず、かなり老朽化している感は否めないものの、
掃除はちゃんとされており、ゆっくり休めたことでした。
朝食をとったカフェは明るくて雰囲気が良く、煮たビーンズ、焼いたトマト、細いトーストと
イングリッシュブレックファーストの装い。これはイギリス統治下の名残りのようです。

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さて普通のホテル泊まりから始まった旅なので、今回はゆっくりできる宿を選ぼうか。
でも久々の東南アジア、やはり安さも魅力。クアラルンプールからマラッカへ移動、
色々迷いつつ、2泊目は頑張って安宿に。他の旅人と出会いがあるかもしれない。
かくして選んだ宿は1泊20RM。前日の1/5で、いきなり600円弱になってしまいました。
ただ、決してその宿が悪かったわけではく、宿のおじさんは色々と気を遣ってくれたし、
中庭・裏庭があったり、ゆったりした腰掛けがあったりして雰囲気は悪くありません。

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宿泊者が少なかったのはたまたまで、ちょうど入れ違いで日本人の旅行者が
シンガポールへ移動したところだった。窓のないベッドだけの殺風景な部屋、
もちろんエアコンではなく、巨大なファンが頭上で回っており、落ちてこないかなぁと
思ってみたり。水シャワーも久々でしたが、これまたたまたま夕方から雨降りで
少し気温が下がって…

そんなこんなで連泊は避けて、3泊目の宿探し。
今回のマレーシア行きは目的地をマラッカ1箇所に定めており、乗り物での移動好きな
僕にして、こんな旅のパターンも珍しいんですが、これも少し価値観の変化でしょう。
安さには味をしめたので、他の安宿、日本人が集まるような宿もあるとのことですが、
せっかくのマラッカなので、マラッカらしい宿に泊まってみたい。チャイナタウンに近く、
マレー文化と中国文化が融合したババ・ニョニャ建築のホテルでこちら1泊120RMに、
+サービス料も。これまた昨夜の6倍、クアラルンプールよりも高くつきましたが、
さすがに居心地は抜群。一人でも、二人でも、ツインやダブルの部屋しかないんで、
もったいなかったのですが(クアラルンプールのホテル然り)、吹き抜けのロビーに
置かれた調度品も歴史を感じ、中庭でとるビュッフェ朝食も充実。部屋も広くはないが
リニューアルされたのかキレイで、コーヒー・紅茶のセットもありました。

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窓を開けると緑があって、小さな滝も見えます。エアコンのリモコンが調子悪く、
フロントに内線したら、すぐに新しいものと取り替えてくれるし、昼間すれ違った清掃や
メンテナンスのスタッフもソフトな感じ。結局、連泊をしてしまいました。
もっとも、他の旅行者との出会いなどはなく、ただ安宿に泊まったところで、その時々。
ゆっくりと町を楽しむには絶好でした。1泊4,000円弱の価値は大いにありました。

何をもとめて旅するか。それは、その時々によって、年代によって違い、変わり続ける。
そういう意味で、何度目かになる東南アジアの旅でも、今回はまた新鮮なものでした。

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マレーシアへのアプローチ

今回のマレーシア行きは、デルタ(旧ノースウェスト)航空のマイレージ特典旅行。
実際、デルタあるいはノースウェストにもほとんど乗ったことはなく、
提携航空会社ばかりでマイルを貯めて、使う段も大韓航空とはこれいかにですが。

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関空を出発、まずはソウルへ。午後発はツアー客のご用達か。
韓流あるいはウォン安を狙っての、大阪のおばちゃんの多いこと、うるさいこと。
とても海外へ向かう気がせず、到着した仁川空港も、
平日なのに何でこんなに日本人多いかぁという印象。
免税店で「日本語話せる店員さんいる?」と、平気で日本語で尋ねるおばちゃん。
もちろんほとんどの店員さんが話せる。というか日本人買い物客を当て込んでおり、
良いお客さんなわけですが、一体はここはどこなのやら。
乗り継ぎ時間を無料のインターネットコーナーで過ごして、クアラルンプール行きへ。

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クアラルンプール行きに乗り込むと、一転、日本人はゼロです。
よく考えたら、大阪~クアラルンプール間なら直行便があるわけで、
あえてソウル経由で時間をかけて行く人はいないというもの。
よっぽど航空券が安ければ別でしょうが、シーズンオフの平日です。
さらに不思議な感覚なのは、外見は似たような韓国人客が多いということ。
これも、ソウル発の便なので当然なんですが、そう言えば、
今まで何度も海外へ行ってる割には、アジア系の航空会社を乗り継いで使ったことが
ほとんどない。アジア圏は直行便の範囲内で、ヨーロッパ各地にしても、
もっぱら向こうの航空会社の乗り継ぎで行ってました。
そんなわけで、何度もCAさんに韓国語で話しかけられては、「in English, please」と
弁明することに。隣の席の人が、「彼は日本人だよ」と説明する一幕も。
マレー人には見えなかったのでしょうが、
ソウル~クアラルンプール便は韓国人ビジネス客が多い印象でした。

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さて、クアラルンプールに着いたのはもう夜の10時。
入国手続きをして、市内へ移動していたら12時位になってしまう。
以前も来たことがあり、少しは土地勘があるものの、今回は宿をとっておきました。
いざとなれば何とでもするんですが、それよりも余裕をもって…
このあたりが20代と違うところか。30代も半ば過ぎるとやや守りの姿勢です。
空港特急「KLエクスプレス」でセントラル駅へ移動した後も、
高いのを承知で、チケット制のタクシーを使ってホテルへ。
荷物を置いて、夜食でもと思って外へ出れば、ねっとりした風に
久々の東南アジアを体感したことでした。

しかしクアラルンプールは大きな町で、ゴミゴミしています。
酔っ払いやホームレスが徘徊しており、残飯目当てのネズミが走っており…
やはり、地方を目指したいと思います。

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11月…

またまたブログの更新が滞ってました。やはり秋の京都は、いけません。
紅葉の観光客、修学旅行、イベント…仕事に追われ、休みの日はその反動でぐったり。
やっと少し解放された気分ですが、そうこうしているうちに、
やれクリスマスだの、年越しだのと、これまたイベントごとがやって来ます。
宿泊業の仕事なのに、イベント担当とかで、これに割いてる時間が極めて多く、
楽しい反面、実は面倒くさがりなんですよね。
年が明ければ、多少は暇になるんでしょうが、暇な時は暇な時なりに、
その時にしかできないこともあり、結局言ってる間に春が来る…
本当、時間が経つのが早いです。

さて、愚痴のようになってしまいましたが、
レポート途中の、マレーシア紀行の続きを書かねばです。
とその前に、バタバタしていた11月、実は気分転換に出かけていた日もありました。

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高雄の紅葉、そして神護寺のライトアップです。

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そして、友人を訪ねて、徳島へ行ったりも。

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保険料100円で乗れる、市内の遊覧船から見た眉山。
ちなみにこの遊覧船、すごく低い橋の下を通るので、頭がぶつかりそうになります。

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さらには眉山の山頂から見た徳島市内。手前の大きな川が吉野川です。

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夜は友人の知っている店で、とことん魚を食べて、破格の4000円弱。
同じ値段でも、京都や大阪で食べるのとは質が違い、
同じレベルを求めたら、倍はかかるでしょう。
最近地方に目が向いており、どこか別のところで暮らしてみたいくらい。
都会にはそろそろ飽きてきました。

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そして締めは徳島ラーメン。濃厚スープです。

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何だかんだ言って、よく遊んでます。だったらブログを更新すればいいんですが、
先ほども書いたように、面倒くさがりなんです。

さて、マレーシアの旅の続きですね・・・

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