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2015年10月

日本最長距離鈍行列車で過ごす日

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 北海道・根室本線。滝川9時36分発釧路行き、普通2429D列車。
これが現在、日本で最も長い距離を走る鈍行列車です。
308.4㎞の道のりを、8時間27分をかけて走り、釧路着は夕方の18時3分。
所要8時間27分、時速36.5㎞というのどかな旅。
 そして、乗車した当日は10月14日「鉄道の日」。
この日をこの列車で過ごす、同じようなことを考える人はやはりいるもので、
終着まで3~4人の姿は確認しました。

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 抜けるような秋晴れの下、ディーゼルカー1両きりで滝川を出発。
「根室本線」と名はつくものの、途中の新得までは特急列車も通らず、ローカル線然。
電車特急の行き交う函館本線から離れ、石狩平野から山あいへと入って行きます。

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 もちろん単線なので途中行き違いの列車待ちがあり、野下南(のかなん)駅では
対向列車の遅れで、20分ほど停車。ホームに降り、対向列車が来ないのを確認し、
駅前もふらり。無人の小さな駅で、こんな偶然でもなければ、訪れることもないでしょう。
新鮮な空気を吸い込み、列車と共に小休止した後、富良野へ。

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 富良野からは1両増結され、2両に。やはり20分近い停車が予定されていましたが、
ちょうど遅れを取り戻して、定刻発車となりました。
 「北の国から」的な風景を眺めつつ、列車は再び山あいへ。狩勝峠に向かいます。
峠の手前、落合駅でまたも小休止。やはり駅前をふらりとすれば、
「道道1117号線起点」の表示があり、ちょっとした発見があるものです。

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 峠を越え、石狩から十勝へ。札幌・千歳方面をショートカットする石勝線と合流し、
新得着。ここまで3時間。まだ半分も来ていないのだから、先は長いです。
そばが有名で、立ち食いコーナーも見えましたが、停車時間が12分と微妙。
この後、帯広で20分強の停車があるんで、遅めのお昼調達はそちらにします。

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 十勝平野を眺めつつ、沿線随一の都市、帯広は駅も高架でした。
ここはやはり「豚丼」です。何店舗か種類がありましたが、
注文して焼き立てを入れてくれるお店のテイクアウトを車内で頂きました。

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 まだ3時間半残っており、ここでデジカメの充電が切れかけて来ました。
この後、大きな車窓の変化は太平洋岸に出ること。そこはカメラに収めたいところ。
食事を済まし、午後になって少しダレてきた感も。ボーっとしたり、本を読んだり、
考え事をしたり。そう、スマホの充電も減って来て、通信することもなく。
 でも、こんな時間が最近なく、貴重な気がします。

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 16時半近くになり、列車は厚内を過ぎ、太平洋岸へ。ちょうど1枚撮ったところで、
デジカメは終了。北の大地の日暮れは早く、いずれにせよ、ほどなく真っ暗に。
また読書に勤しんでいると、やがて、行き交う車のライトが多くなり、
車内に下校の学生たちが乗って来ました。

 定刻18時3分、釧路着。列車の中で過ごした半日。はるばるやって来た北海道で、
その大きさを体感する。それも、長距離列車の旅の魅力です。

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急行「最終」列車

 10月の平日にして、夜の青森駅は「同業者」で溢れていました。

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 22時18分発、札幌行き「はまなす」号。今やJRの定期列車で唯一の「急行」。
そして、来春の北海道新幹線開業に合わせ廃止される、まさに「最終」列車です。
B寝台車、指定・自由の座席車、船の桟敷席のようなカーペット車という、
豊富な車両をつないだ編成も希少です。

 僕が初めて北海道を旅したのは、青函トンネルが開通して間もない頃。
行きは上野発の夜行列車で青森に着き、快速「海峡」号で函館へ。
帰りは、偶然キャンセルで空きが出た、寝台特急「北斗星」を奮発。
その後、大阪発の「トワイライトエクスプレス」が登場するなど、
北海道行きを彩った列車が、今や全てなくなってしまったのは、時の流れです。

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 さて、通常2両の「はまなす」のB寝台車は1両増結され、座席車より混んでいる感じ。
その増結車の下段寝台におさまったものの、実は少し紆余曲折がありました。
 というのも、今回の寝台券はJR西日本の電話予約で購入。実際の切符は、
西日本管内の「みどりの窓口」もしくは「みどりの券売機」で引き取らなければいけない
のですが、うっかり忘れて、伊丹空港まで行ってしまいました。
 青森行き飛行機の出発まで時間がなく、とにかく青森へ着いて、駅の窓口で相談。
やはり、西日本の電話センターで一旦キャンセルし、窓口で新たに購入することに。
キャンセル料は致し方なく、ただ同業者の多いことで、
その時間差で、同じ席を他の人に取られてしまう可能性があります。
 満席ではないものの、その場合、上段寝台になるのも致し方なく…と思っていると、
僕が西日本に電話をしている傍らで、窓口の方が即座に席をキープしてくれました。
その素早い対応に感激し、無事、青森を出発することになったのです。

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 夜の闇を1時間ほど走り、いくつか小さなトンネルを抜け、
列車がサーッと滑るような音に変わると、青函トンネルです。
津軽海峡の真下を通り、50kmを越える世界最長トンネルは、改めてすごいと思います。
 車窓を楽しむことはありませんが、トンネルの見学用に使われていた、
青森側の竜飛海底駅・函館側の吉岡海底駅の長いホームが見てとれました。

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 やがて列車の走行音が元に戻り、北海道上陸。
 午前1時前、函館着。機関車の付け替え・進行方向の転換等で、長時分停車。
せっかくなので、ホームに出てみれば、深夜にも関わらず、同業者が行ったり来たり。
 先頭は青色のディーゼル機関車になり、客車の色と統一。
堂々とした「ブルートレイン」編成です。

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 函館発1時23分、再び夜の闇に吸い込まれて行きます。
そろそろ、ちゃんと寝ようと横になれば、
カタンカタンという列車とレールの軽やかな響きが、とても心地良いものでした。

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 北の大地の少し早い夜明け。夜と朝の境目を見れるのは、夜行列車の醍醐味。
「まもなく南千歳です」、とおはよう放送が流れました。
 温かいお湯も出る洗面台で身支度を整えているうちに、列車は札幌近郊へ。
背後の山の頂きには雪が積もっています。

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 定刻午前6時7分、札幌着。まだまだ乗っていたい気持ちを引きずりながら、
ホームに降りると、吐く息が白かったです。
 隣のホームからは、既に通勤時間帯の喧騒が聞こえる中、
「最終」列車のもとを去りがたく、車庫に回送されるまで見送ったことでした。

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「原点」への旅

 最近、思うところ多々あり、こういう時はやはり原点に戻ろうかと。

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 目的地は北海道、手段は夜行列車。
大学1回生の冬、僕が初めて「旅」というものを意識した旅。
もちろん、それまでも色んな形でどこかへ出かけてはいましたが、
この北海道行きが、やはり僕にとって「原点」、と言えるものです。
 当時は、青函トンネルが開通して間もない頃。
北海道周遊券なるものがあり、往復は急行列車が、道内は特急列車が乗り放題。
しかも、学生割引に加え、冬期割引もあり、格安で動き回れたことでした。
 上野発の夜行急行で青森へ。
道内はこれまた夜行の車中泊とユースホステルを駆使し、10日間ほどかけて一周。
 その間、函館のユースで一緒だった人と偶然、網走駅のホームで再会したり、
釧路湿原をこれまた偶然、知り合いになった面子と歩いてみたり、
そして何よりも様々な列車と路線、広大な風景に加え、どこまでも雪景色。
そんな、未知との遭遇に寒さなどどこへやら、興奮の日々でした。

 それからも幾度となく、また色んな形で訪れている北海道。
その度に様々な思い出が積み重なっていますが、今、改めて自分の、
自分の旅の「原点」に向かってみたい。そんなことを少し思っての今回。
ただ、単に昔懐かしさに浸りたいわけでなく、ここからまた始められたら。

 とはいうものの、日程はそんなに許されず、また限られた日程だからこそ、
プランニングも楽しいわけで、まずは青森までひとっ飛び。
 そして、寝台車で北海道入りです。

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京都モーニング

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久々に京都市内でモーニングを。   

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秋晴れの心地良い日。三角地帯を渡りつつ、
そう言えば、この橋も老朽化で架け替えられるとか。
橋の上に建つ電柱は、市電が走っていた頃の名残りだそうで、
撤去されてしまうのでしょうか。

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ついでに少し電車に揺られ、左京区散歩。
住んでいるとなかなか乗らない。離れてみて、またその良さを認識するものです。

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